お墓なくしますか?
どうも清澤司法書士事務所、事務員の大石です。
「墓じまいでお寺とトラブル急増」「墓じまいの落とし穴」など「墓じまい」というワードをネットでよく目にします。
若者の冠婚葬祭離れが著しいとメディアでは叫ばれていますが、お墓も不要と考える人が多いのでしょうか?
実は、そうでもないようです…。
石材業界唯一の公認団体、「全国石製品共同組合」が、30才以上の「墓じまい」をした人を対象に行ったアンケートにおいて。墓じまい後の遺骨の行き場は以下の様な結果が出ています。
- 「新しいお墓を建てた」が42.3%
- 「永代供養墓や納骨堂への移動した」が30.7%
- 「既にある別のお墓へ移動した」が10.2%
したがって墓じまいを行った人の約9割は、他の墓に移し替えています。「お墓じまい」というより、「お墓の引っ越し」ですね。
仏教等でお墓を建てることを義務づけている教義はありません。
お墓を建てるという行為は、宗教的なものよりも民俗的な考え方、あるいは慣習に基づくものであるようです。
したがって日本の文化。
他国にはない、先祖をお墓に埋葬し供養することによって、故人の魂が浄化され成仏する独特な文化。受け継いでいきたいですね。